抹茶を新鮮に保つ保存方法
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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抹茶の保存方法で大切なのは、光・空気・湿気・熱・においを避けること。少しの習慣で、色や香りの印象はずいぶん保ちやすくなります。
抹茶の鮮度を落とすものは何ですか?
抹茶は細かな粉末で表面積が大きく、空気や湿気の影響を受けやすいお茶です。直射日光、高温、湿ったスプーン、冷蔵庫内のにおいは、色や香りが変わる原因になります。
開封前と開封後で、保存場所を変えましょう
開封前は、涼しく暗い場所へ
未開封は冷暗所が基本です。夏場や長期保管では密閉袋に入れて冷蔵・冷凍し、開封前に袋ごと室温へ戻して結露を防ぎます。
開封後は、空気を抜いて小さく保つ
開封後は内袋と缶を閉じ、必要に応じて密閉袋も使います。冷暗所または冷蔵庫で保管し、およそ1か月を目安に飲み切りましょう。
よくある保存の失敗を避けるには?
- コンロや窓辺など、熱や光の近くに置かない
- 濡れた茶杓やスプーンを入れない
- 透明な容器で長く置かない
- 冷蔵庫から出してすぐに開けない
抹茶は、他の食品の香りも吸いやすいものです。コーヒー、スパイス、漬物など香りの強いものの近くは、できれば避けてください。
一禅の抹茶は、京都・宇治の茶を茶問屋・脇本常香園が選び、仕上げています。種類ごとの使い方は、ICHIZENの抹茶一覧も参考にしてください。
保存の工夫は、昔から続いています
『お抹茶のすべて』には、碾茶を茶壺に詰めて涼しい場所で夏を越し、秋に封を切る「口切」と、昭和期の茶問屋が茶櫃を冷蔵庫へ送った例があります。いずれも流通段階の品質管理で、家庭で開封後の抹茶を熟成させる話ではありません。
よくある質問
抹茶は冷蔵庫で保存したほうがいいですか?
開封前は冷暗所が基本です。夏場や長く保管する場合、密閉袋に入れて冷蔵保存すると安心です。開ける前は室温に戻してください。
開封後の抹茶はどれくらいで飲み切るべきですか?
風味を大切にするなら、開封後およそ1か月を目安に飲み切るのがおすすめです。時間とともに香りや色は少しずつ穏やかになります。
抹茶は冷凍保存できますか?
未開封なら冷凍保存もできます。取り出した後は結露を防ぐため、すぐに開けず、袋ごと室温に戻してから開封してください。
抹茶がダマになるのは保存が悪いからですか?
湿気が原因のこともありますが、細かな粉なので自然に固まることもあります。点てる前に茶こしでふるうと、口当たりがなめらかになります。
参考文献
- 桑原秀樹『増補改訂 宇治抹茶問屋4代目が教える お抹茶のすべて』誠文堂新光社、2019年、p.089、167、170
Column
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