抹茶と玉露の違い|味・製法・選び方をやさしく解説
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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こんにちは、ICHIZENです。抹茶と玉露はどちらも「高級な日本茶」という印象があり、違いが少しわかりにくいですよね。
結論から言うと、抹茶は粉にした茶葉を点てて“茶葉ごと”いただくお茶、玉露は茶葉を低温でじっくり淹れて“抽出液”を味わうお茶です。味の方向は近くても、香りの立ち方、口あたり、楽しむ場面が変わります。
抹茶と玉露は、何がいちばん違うのでしょうか?
大きな違いは、茶葉の仕上げと飲み方です。
- 抹茶:碾茶を細かな粉にし、お湯で点てて飲みます。
- 玉露:揉んで針状に仕上げた茶葉を、急須で抽出して飲みます。
どちらも栽培の途中で日光を遮り、旨みのある味わいを引き出すことがあります。ただし、最終的に「粉として飲む」のか「葉から淹れる」のかで、体験はかなり違います。
煎茶との違いもあわせて知りたい方は、抹茶と緑茶の違いも参考にしてみてください。
製法の違いを知ると、味の理由が見えてきます
抹茶は、碾茶を細かな粉にして点てるお茶
碾茶は蒸した後に揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を除いて粉砕します。一禅の抹茶は、京都・宇治の茶を茶問屋・脇本常香園が選び、仕上げ、機械で均一な微粉末にしています。
粉そのものを口に含むため、香り、旨み、ほろ苦さ、舌ざわりを一体に感じられます。
玉露は、低温で旨みを引き出すお茶
玉露は、1830年代に宇治で生まれた覆い下の高級煎茶です。蒸した茶葉を細く揉み、40〜60℃ほどの湯でゆっくり淹れると、甘みや旨みを引き出しやすくなります。
抹茶は70〜80℃ほどが目安です。『お抹茶のすべて』では、50〜60℃だと香りが立ちにくく、泡もつくりにくいと説明されています。
味わいはどう違いますか?
抹茶はなめらかな口あたりとコク、玉露は少量を含んだときにほどける甘みや旨みが魅力です。どちらが上というより、しっかりした一服か、静かな抽出かで選びましょう。
初めてなら、どう選ぶと失敗しにくいですか?
毎日の一杯、ラテ、お菓子づくりにも使いたいなら抹茶が向いています。茶筅があると理想的ですが、まずは小さな泡立て器やシェーカーで試す方もいます。
急須で丁寧に淹れる時間を楽しみたいなら、玉露がよい選択です。湯温が高すぎると渋みが出やすいので、熱湯を少し冷ましてから淹れてみてください。
保存で気をつけたいこと
抹茶も玉露も、光・熱・湿気・においが苦手です。抹茶は開封後に密閉し、およそ1か月を目安に使い切ると、香りの変化を抑えやすくなります。
まとめ:抹茶は点てる、玉露は淹れる
抹茶と玉露は、どちらも日本茶の繊細な旨みを楽しめる存在です。抹茶は茶葉ごとの濃厚さ、玉露は低温抽出の静かな甘みが魅力です。
朝に一服点てたいのか、休日にゆっくり急須を傾けたいのか。飲みたい場面から選んでみてください。
よくある質問
抹茶と玉露はどちらがカフェインが多いですか?
どちらにもカフェインは含まれます。量は茶葉の量、湯量、抽出や点て方で変わるため一概には言えません。夜に気になる方は少量から試すと安心です。
玉露を抹茶のように粉にして飲めますか?
玉露は急須で淹れる前提の茶葉です。粉にして飲むこと自体は可能ですが、抹茶とは原料の仕上げや粒度が異なり、口あたりも別物になります。
抹茶ラテには玉露より抹茶が向いていますか?
はい、一般的には抹茶が向いています。粉として牛乳や植物性ミルクに混ざりやすく、香りや色も出しやすいため、ラテや菓子づくりに使いやすいです。
抹茶と玉露は同じ茶の木から作られますか?
どちらもチャノキから作られます。違いは主に栽培中の覆い方、収穫後の仕上げ、粉にするか茶葉として淹れるかという製法にあります。
参考文献
- 桑原秀樹『増補改訂 宇治抹茶問屋4代目が教える お抹茶のすべて』誠文堂新光社、2019年、p.124、166
Column
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