抹茶で起業するには?ビジネスの始め方と、仕入れ・手続き・試作で確認したいこと
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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こんにちは、ICHIZENです。「抹茶が好きで、いつか抹茶を仕事にしてみたい」「カフェのメニューに抹茶を加えて、新しい柱にしたい」。そんな思いから、抹茶での起業を考え始める方が増えています。
とはいえ、何から手をつければよいのか迷いますよね。この記事では、抹茶ビジネスの始め方を「形を選ぶ」「仕入れ先を選ぶ」「手続きを確かめる」「試作して数字を見る」の順に整理しました。はじめの一歩を考えるための地図として、使っていただけたらうれしいです。
抹茶ビジネスには、どんな始め方がありますか?
ひとくちに抹茶ビジネスといっても、始め方はいくつかあります。まずは、ご自身がどの形に近いかを考えてみましょう。
- ドリンク提供:抹茶カフェやキッチンカーで、抹茶ラテなどを一杯ずつお出しする形。
- メニュー追加:すでにあるカフェや飲食店、ホテルに、抹茶メニューを加える形。
- 物販:自社ブランドの抹茶を、ネットショップや店頭で販売する形。
- 商品化:抹茶を使ったお菓子や飲料を、OEM(製造の委託)でつくる形。
どの形を選ぶかで、必要な設備、仕入れの量、確かめるべき手続きが大きく変わります。最初から全部を目指すより、一つの形で小さく始めるほうが、手応えをつかみやすくなります。
最初に決めたいのは「誰に、どんな一杯を」届けるかです
抹茶は、使い方によって求められる味・香り・色が変わる素材です。お湯で点てて味わうのか、ミルクと合わせてラテにするのか、焼き菓子に練り込むのかで、合う抹茶は同じではありません。
たとえば「甘さを控えた抹茶ラテを、通勤途中の方に」「抹茶のお菓子を、贈りものとして」のように、お客さまと場面を一文で書いてみてください。この一文が決まると、仕入れ先への相談も、メニューづくりも、ぐっと具体的になります。
抹茶の仕入れ先は、どう選べばよいですか?
仕入れ先には、茶問屋や卸売業者、業務用として販売されている製品、OEMに対応する製造元などがあります。価格だけで比べるのではなく、次のような点を確かめておくと安心です。
- 産地や加工元を、きちんと説明してもらえるか。
- サンプルを取り寄せて、実際のレシピで試せるか。
- 注文できる量(ロット)や納期が、事業の規模に合っているか。
- 保存方法や、開封後の扱いについて案内があるか。
- 継続して仕入れるとき、品質をどうそろえているか。
問い合わせる前の準備については、抹茶の卸・仕入れ先を選ぶときの確認ポイントで詳しくご紹介しています。
自社ブランドで抹茶を販売したい場合は?
自社の名前で抹茶を販売するなら、中身をどこから仕入れ、誰がどこで包装するのかを最初に整理しておきましょう。OEMを依頼する場合は、最小ロット、パッケージのデザインや表示を誰が用意するのか、試作の進め方を確認しておくと、話がスムーズに進みます。OEMの進め方は、自社ブランドの抹茶をつくるにはで詳しくご紹介しています。
開業前に、どんな手続きを確認しておくとよいですか?
抹茶ビジネスに特別な資格が求められるわけではありませんが、食品を扱う以上、確認しておきたい手続きがあります。ここでは一般的な考え方をご紹介します。具体的な要件は、事業の形や地域によって異なります。
- 個人で事業を始めるときは、税務署への開業届の提出が必要です。
- カフェやキッチンカーで飲みものをお出しする場合は、保健所の飲食店営業許可と、食品衛生責任者の設置が必要になります。
- 抹茶を大袋から小分けして販売する場合は、自治体によって届出や許可の扱いが異なります。
- 包装した抹茶を販売するときは、食品表示のルールに沿った表示が必要です。
なかでも小分けや包装は、自治体ごとに案内が違うことがあります。設備を整える前に、営業する地域の保健所へ事前に相談しておくと、手戻りを防げます。
試作とテスト販売で、原価と再現性を確かめましょう
メニューや商品の形が見えてきたら、実際につくって数字を確かめる段階です。抹茶ラテなら、一杯に使う抹茶の量(g)に1gあたりの仕入れ値を掛け、ミルクや容器の費用を足すと、一杯あたりの原価の目安が出ます。
ICHIZENの標準レシピは、抹茶2.5gに70〜80℃のお湯20〜30ml、ミルク150〜180mlです。30gの袋なら、約12杯分になります。こうした基準があると、原価の計算も、スタッフへの共有もしやすくなります。計算の手順と具体例は、抹茶ラテ1杯の原価の計算方法でまとめています。
お店で出す場合は、誰がつくっても同じ味になるかどうかも大切です。道具の選び方は、店舗で抹茶ラテを安定して出すにはでご紹介しています。
いきなり大きく始めなくても大丈夫です
マルシェやイベントへの出店、期間限定のメニュー、少量のネット販売など、テストの方法はいろいろあります。お客さまの声を聞きながら、味や価格、量を整えていくことで、続けられる形が見えてきます。キッチンカーから始めたい方は、キッチンカーで抹茶ラテを出すにはも参考にしてください。
抹茶を仕事にする一歩を、一緒に考えます
抹茶での起業は、お客さまと場面を決め、仕入れ先と相談し、手続きを確かめ、小さく試すことの積み重ねです。どれも一度に完璧である必要はありません。
ICHIZENの抹茶は、京都で4代続く茶問屋、株式会社脇本常香園が選び抜いた宇治抹茶です。抹茶ラテを中心にメニューを考えている方は、業務用のご相談から、用途やつくりたい一杯をお聞かせください。
よくある質問
抹茶で起業するのに、資格は必要ですか?
抹茶ビジネスそのものに専用の資格はありません。ただし、飲みものや食品をお出しする場合は、保健所の営業許可と食品衛生責任者の設置が必要です。事業の形に合わせて、管轄の保健所に確認してください。
抹茶カフェやキッチンカーを開業するには、どんな許可が必要ですか?
店舗でもキッチンカーでも、飲みものをお出しするには保健所の飲食店営業許可が必要です。設備の基準は地域によって異なるため、内装工事や車両の準備の前に、営業する地域の保健所へ相談してください。
自社ブランドの抹茶を販売するには、何から始めればよいですか?
まず、中身の仕入れ先と、包装を誰がどこで行うかを決めます。小分けや包装の扱いは自治体によって異なるため、保健所への事前相談と、食品表示のルールの確認もあわせて進めてください。
仕入れ先に最初に相談するとき、何を伝えればよいですか?
ラテや製菓などの用途、1か月に使う量の見込み、希望する味や色、開業の予定時期を伝えると、相談の前提がそろいます。サンプルを実際のレシピで試したいことも、最初に伝えておきましょう。
Column
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