抹茶の等級(グレード)の見分け方
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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こんにちは、ICHIZENです。抹茶の等級や、料理用と薄茶用の違いに迷う方へ、選び方を整理します。
抹茶グレードは、実は共通の法律名ではありません
まず知っておきたいのは、「ceremonial grade」「culinary grade」は統一された等級制度ではなく、同じ言葉でもブランドによって中身が異なることです。
ただし、等級という考え方自体が昔からなかったわけではありません。江戸時代までの碾茶には「極上」「別儀」などの等級がありましたが、現在の抹茶にはそれを引き継ぐ統一等級はありません。歴史的な等級と、現在の商品名は分けて考える必要があります。
原料、産地、仕立て、味の説明まで確認してください。ICHIZENでは、京都・宇治の抹茶を、京都府井手町で4代続く茶問屋・脇本常香園が選び、仕上げています。
初めてでも見分けやすい、4つの手がかり
1. 色は「鮮やかな緑」がひとつの目安
上質な抹茶は、くすみの少ない明るい緑に見えることが多いです。碾茶の審査では、抽出後の茶殻の色が粉にしたときの色へ直結するため、「から色」も重視されます。ただし、照明や写真加工、保管状態でも印象は変わるので、色だけでは決めきれません。
2. 香りは、青々しさと甘みのバランス
若葉のような香りや甘い余韻を確認します。古くなると香りは弱く、平板になりやすいため、開封時期や保存状態も見ます。
3. 味は「苦みがない」より、調和を見る
抹茶には自然な渋みやほろ苦さがあります。大切なのは、それが旨みや甘みと調和しているかどうかです。
薄茶で飲むなら、舌に強く残る苦みが少なく、後味がなめらかなものが向いています。ラテやお菓子に使うなら、ミルクや砂糖に負けない香りと輪郭も必要です。
4. 粉の細かさとなめらかさ
抹茶は碾茶を細かく挽いて作られます。粒子が細かいほど口当たりはなめらかになりやすいですが、保管中に湿気を吸うとダマになり、点てにくくなります。
用途別に選ぶと、失敗しにくくなります
「何に使うか」から逆算します。繊細な香りは、ミルクで感じにくくなることもあります。
- 薄茶でそのまま飲む:旨み、香り、後味のなめらかさを重視
- 濃茶に近い濃度で味わう:渋みが強すぎず、厚みのあるもの
- 抹茶ラテ:香りと色がしっかり出るもの
- お菓子・料理:加熱や甘みに負けにくい風味のもの
迷ったら、飲用にもラテにも使いやすいものから試します。ICHIZENの抹茶は、商品一覧で用途を見ながら比べていただけます。
買う前に確認したいこと
抹茶は繊細です。グレードと同じくらい、鮮度と保管も味に影響します。
開封後は空気、光、湿気、熱を避け、しっかり密閉してください。毎日使う場合は、およそ1か月で使い切れる量を選ぶと、香りの変化を抑えやすくなります。
そして、最初の一杯は濃くしすぎないで試してみてください。抹茶約2gに対して、70〜80℃のお湯を少量から合わせると、苦みだけが立ちにくくなります。
まとめ:等級名より、あなたの飲み方に合うかを見てください
抹茶のグレードは、選ぶための便利な目安です。ただ、それだけで味が決まるわけではありません。
色、香り、口当たり、用途、保管のしやすさを見れば、自分に合う抹茶を絞りやすくなります。
よくある質問
抹茶の色が濃ければ高いグレードですか?
色は大切な手がかりですが、それだけでは判断できません。照明、写真、保管状態でも見え方は変わります。香り、味、口当たり、用途の説明まで合わせて確認すると安心です。
料理用の抹茶を点てて飲んでもいいですか?
飲むこと自体はできますが、料理用は加熱や甘みに合わせた風味設計のことが多く、薄茶では渋みや粉っぽさを感じやすい場合があります。まず少量で試すのがおすすめです。
開封後の抹茶はどのくらいで使い切るべきですか?
目安として、開封後はおよそ1か月で使い切れる量を選ぶと香りを保ちやすいです。密閉し、光・湿気・熱を避けて保管し、濡れたスプーンは入れないようにしてください。
初めて買うなら何を基準に選べばいいですか?
まずは用途を決めると選びやすくなります。薄茶で飲むなら旨みと後味、ラテなら香りと色、お菓子なら加熱後の風味を重視し、説明が具体的な商品を選びましょう。
参考文献
- 桑原秀樹『増補改訂 宇治抹茶問屋4代目が教える お抹茶のすべて』誠文堂新光社、2019年、p.067、p.101–102、p.167
Column
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