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茶師
茶師(ちゃし)とは、茶葉の鑑定、仕上げ、合組などに携わり、用途に合わせた味づくりを判断する茶の専門家を指す文脈的な呼称です。
茶師(ちゃし)とは、茶葉の見極め、仕上げ、合組、用途に応じた味づくりなどに携わる茶の専門家を指す文脈的な呼称です。国家資格のように一つの制度で定義される語ではなく、産地、問屋、製茶現場、茶店などで経験にもとづく判断を担う人を広く表します。
茶問屋との違い
茶問屋は、荒茶や仕上げ茶の仕入れ、選別、保管、販売を担う業態を指す言葉です。一方、茶師はその中で茶を鑑定し、火入れや切断、篩分け、合組の方向を決める「人」に焦点を当てた呼び方です。茶問屋に茶師がいる場合もあれば、茶舗や製茶会社で同様の役割を担う人を茶師と呼ぶこともあります。
茶師の仕事は、栽培そのものよりも、摘採後の茶をどう整えるかに深く関わります。香り、色、粒度、渋み、旨み、後味を確認し、抹茶なら点てる、ラテにする、菓子に使うなどの用途に合わせて、原料の選択や仕上げの考え方を組み立てます。
抹茶で見る茶師の役割
抹茶では、碾茶を微粉末にする前後の品質判断が重要です。石臼挽きは一般に伝統的な粉砕方法を指す語ですが、すべての抹茶が石臼で挽かれるわけではありません。ICHIZENの宇治抹茶は、京都・宇治の茶を脇本常香園が選定・精製し、機械により超微細で均一な粉末に仕上げています。
家庭で茶を選ぶときは、粉の色だけでなく、香りの立ち方、口に残る渋み、湯や牛乳に合わせたときのまとまりを見るとよいでしょう。開封後は湿気、光、移り香を避け、使う量だけを清潔な茶杓やスプーンですくうと、茶師が意図した香味を確認しやすくなります。その判断は毎日の一杯の安定感にも関わります。
読者にとっての実用的な見方は、「茶師」という肩書きだけで味を決めつけないことです。誰がどのように鑑定し、どの用途を想定して仕上げたかを見ると、濃茶向き、薄茶向き、ラテ向きなどを選びやすくなります。宇治抹茶の背景は宇治抹茶の解説も参考になります。
