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茶筅

ちゃせんChasen

茶筅(ちゃせん)は、抹茶と湯を混ぜ、薄茶では泡を細かく整えるための竹製の道具です。粉を均一に分散させ、口当たりを整える準備の道具です。

茶筅 — Chasen

茶筅(ちゃせん/Chasen)は、抹茶と湯を混ぜ、薄茶では表面の泡を細かく整えるための竹製の道具です。粉を湯に分散させる役割が中心で、味そのものを変える調味具ではありませんが、だまの少なさ、口当たり、香りの立ち方に関わります。

茶筅の役割

茶筅は、茶碗の中で湯と抹茶をすばやく行き来させることで、粉を均一にほどきます。薄茶では軽い泡をつくり、濃茶では泡立てるよりも練るように合わせるため、同じ道具でも動かし方が変わります。点てる前に抹茶をふるうと、茶筅だけで大きな固まりをほどく負担が減り、短い時間でなめらかに混ざります。基本の流れは抹茶の点て方で確認できます。

近い道具に茶杓があります。茶杓は抹茶をすくい取って量を決める道具で、茶筅はその後に湯と合わせる道具です。家庭用の金属製泡立て器やミルクフォーマーも混ぜる用途では使えますが、茶碗の底に沿うしなりや穂先の細かさは茶筅特有で、泡のきめを整えやすい点が異なります。ただし電動器具は容器や量によって飛び散りやすく、茶道具としての所作も茶筅とは別のものです。

抹茶づくりの中での位置づけ

茶筅は、覆下栽培、碾茶の製造、粉砕といった栽培・加工の工程に使う道具ではありません。生産者が仕上げた抹茶を、飲む直前に湯となじませる準備の道具です。京都・宇治の抹茶でも、産地や粉砕方法にかかわらず、最後の一碗の質感を整える段階で登場します。ICHIZENの抹茶は脇本常香園が選定・精製する京都・宇治の抹茶ですが、茶筅はブランド固有の工程ではなく、購入後の淹れ方に属します。

使う前に穂先を湯で軽く湿らせると竹がしなり、折れや欠けを抑えやすくなります。穂先を茶碗に強く押しつけ続けると摩耗しやすいため、底を軽くなでる程度から始め、最後は表面近くで細かく動かすと泡を整えやすくなります。使用後は抹茶を洗い流し、風通しのよい場所で乾かします。詳しい手入れは茶筅の洗い方を参考にすると、日常使いでの傷みを減らしやすくなります。

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