cultivation
品種
品種(ひんしゅ)とは、香味や栽培特性が異なる、選抜・育成された茶樹の系統です。抹茶の味や栽培適性を読む手がかりになります。
品種(ひんしゅ)とは、香味や栽培特性が異なる、選抜・育成された茶樹の系統です。抹茶では、同じ宇治の茶でも品種によって、うま味の出方、渋みや苦みの強さ、香りの印象、色の冴え方が変わります。ただし味は品種だけで決まらず、茶園環境、被覆、摘採時期、蒸し、乾燥、仕上げ、粉砕、保管、点て方が重なって生まれます。
品種と茶園・産地の違い
品種は茶樹そのものの性質を指す言葉で、茶園や産地名とは別の概念です。茶園は茶が育つ場所、産地は地域を示します。一方、品種はその場所に植えられている茶樹の系統で、同じ茶園でも複数の品種が育てられることがあります。
栽培では、寒さや病害への強さ、芽の伸び方、収量、被覆栽培への向き不向きなどが品種選びに関わります。抹茶用の碾茶では、覆い下で育てたときの香り、うま味、色の出方が重視されます。加工段階では、蒸しや乾燥、選別、粉砕によって、品種の個性が穏やかに整えられます。
味を読むための手がかり
購入時に品種名が表示されている場合、それは味を想像するための手がかりになります。たとえば、まろやかさを求めるのか、香りの立ち上がりを重視するのか、ラテで牛乳に負けにくい輪郭がほしいのかで選び方は変わります。抹茶の味の見方は、抹茶の味わいの解説も参考になります。
家庭で比べるときは、同じ茶量、湯量、湯温、点て方で飲むと違いが分かりやすくなります。開封後は湿気と光を避け、早めに使い切ると、品種由来の香りや余韻を確認しやすくなります。
実用上は、品種名だけで良し悪しを判断しないことが大切です。ICHIZENの抹茶は京都・宇治の抹茶を、京都・井手町の茶問屋である脇本常香園が選定・仕上げし、均一で細かな粉になるよう機械で粉砕しています。品種は重要な入口ですが、最終的な一服の印象は、栽培から保管までの総合で見ると理解しやすくなります。
