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覆い香

おおいかShade Aroma (Ooi-ka)

覆い香は、覆下栽培した茶に現れやすい、青海苔にもたとえられる特徴香です。抹茶や玉露で、旨みや甘みの印象とともに評価されます。

覆い香 — Shade Aroma (Ooi-ka)

覆い香(おおいか)とは、茶園を覆って日光を調整する覆下栽培の茶に現れやすい、青海苔にもたとえられる特徴香です。抹茶や玉露で評価される香りの一つで、甘みや旨みを思わせる印象と重なり、飲んだときの「緑の深さ」を形づくります。

覆下栽培と香りの関係

覆い香は、栽培段階の遮光と関係して語られる言葉です。新芽に直射日光が当たる量を抑えると、茶葉の成分バランスや香気の出方が変わり、露地栽培の煎茶に多いさわやかな青草感とは異なる、海苔様の落ち着いた香りが感じられやすくなります。栽培方法の概要は覆下栽培も参照してください。

近い言葉との違い

「青香」は若い葉や生葉を思わせる青々しさを広く指す表現で、必ずしも覆下栽培に限りません。一方、覆い香は遮光して育てた茶に結びつく香りとして使われます。また「火香」は乾燥や仕上げの加熱で生まれる香ばしさを指し、覆い香とは由来が異なります。

抹茶では、覆い香は粉の香りだけでなく、湯を注いで点てたときに立ち上がる香り、口に含んだ後の余韻にも現れます。ただし、香りの感じ方は湯温、粉の量、点て方、保管状態によって変わります。味の見方は抹茶の味の感じ方も参考になります。

実用上は、開封後の香りの変化に注意します。覆い香は湿気、酸素、光、温度の影響を受けやすいため、密閉して冷暗所で保管し、移り香を避けることが大切です。強い香りだけをよい抹茶の条件と見るのではなく、旨み、渋み、苦み、後味との均衡で確認すると選びやすくなります。

ICHIZENでは、京都・宇治の抹茶を脇本常香園が選定・精製しています。覆い香を手がかりにすると、ラテで香りを前に出したいのか、薄茶で旨みと余韻を見たいのかを整理しやすくなります。名称だけで判断せず、香り、味わい、使う場面、開封後の状態のバランスで選ぶのが実際的です。

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