抹茶ができるまで:碾茶から微細な粉末へ
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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こんにちは、ICHIZENです。抹茶は「緑茶をそのまま粉にしたもの」と思われることがありますが、実は少し違います。
抹茶は、専用の原料茶である碾茶(てんちゃ)からつくられます。栽培、加工、粉末化の一つひとつが、色や香り、口あたりに静かにつながっています。
抹茶はまず「碾茶」から始まります
抹茶づくりの出発点は、生葉ではなく碾茶です。碾茶とは、覆いをして育てた茶葉を、蒸して乾燥させた原料茶のことです。
煎茶のように細く揉み込む工程を入れないため、乾いた葉は薄く、軽く、ひらひらとした姿になります。この段階では、まだあなたがよく知る粉末の抹茶ではありません。
茶葉を覆うことで、うまみを育てます
抹茶用の茶葉は、収穫前に日光をやわらかく遮って育てられます。強い光を抑えることで、渋みの出方が穏やかになり、うまみや甘みを感じやすい葉へ近づきます。
はじめて抹茶を選ぶとき、「まろやか」「青々しい」といった表現を目にすることがありますよね。その印象の土台は、こうした栽培段階から少しずつつくられています。
収穫後は、蒸して乾かし、余分な部分を整えます
摘み取られた茶葉は、発酵が進まないように蒸されます。その後、乾燥させ、茎や葉脈などを取り除きながら、抹茶に向く部分へ丁寧に整えていきます。
この精製された碾茶を粉末にしたものが、私たちが茶筅で点てたり、ラテやお菓子に使ったりする抹茶です。つまり、抹茶の味は「粉にする直前」だけでなく、碾茶づくり全体で決まっていきます。
なぜ、微細な粉末にするのでしょうか
抹茶は茶葉を抽出して飲むお茶ではなく、茶葉そのものを粉末としていただくお茶です。そのため、粒子の細かさや均一さは、舌ざわりと溶けやすさに大きく関わります。
ICHIZENの抹茶は、京都・宇治の茶を、京都・井手町の茶問屋である脇本常香園が選定・精製しています。粉末化は、超微細で均一な仕上がりを目指す機械挽きで行っています。
粒が粗いと、飲んだときにざらつきが出やすくなります。反対に、きめ細かく整った粉末は、茶筅で点てたときにもなじみやすく、口あたりがやわらかく感じられます。
工程を知ると、選び方が少し楽になります
抹茶を選ぶときは、価格や色だけで決めなくても大丈夫です。あなたがどう楽しみたいかを先に考えると、選びやすくなります。
- そのまま点てるなら、口あたりのなめらかさや余韻を重視する
- ラテにするなら、ミルクに負けない香りやうまみを見る
- お菓子に使うなら、色の出方とほろ苦さのバランスを見る
迷ったときは、まず少量から試してみてください。ICHIZENの抹茶は商品一覧から、用途に合わせてご覧いただけます。
家では、光・熱・湿気を避けてください
抹茶はとても細かい粉末なので、香りや色が環境の影響を受けやすいお茶です。開封後はしっかり密閉し、光、熱、湿気を避けて保管してください。
使うときは、乾いた清潔なスプーンで取り出すのがおすすめです。少しの湿気でも固まりやすくなるため、湯気の近くで缶や袋を開けっぱなしにしないようにしましょう。
抹茶ができるまでを知ると、一服の味わいが少し立体的に感じられるかもしれません。次に点てるときは、碾茶から微細な粉末へ至る道のりを、そっと思い出してみてください。
よくある質問
抹茶と緑茶の違いは何ですか?
抹茶は碾茶を微細な粉末にしたお茶で、茶葉そのものをいただきます。煎茶などの緑茶は、茶葉を湯で抽出して飲む点が大きな違いです。
碾茶はそのまま飲めますか?
碾茶も茶葉として湯で出すことはできますが、一般的には抹茶の原料として精製し、粉末にして使われます。味や香りは抹茶とは異なります。
抹茶はなぜダマになりやすいのですか?
抹茶は非常に細かい粉末のため、湿気を含むと粒同士がくっつきやすくなります。使う前にふるうと、点てるときになじみやすくなります。
料理用と点てる用の抹茶はどう選べばよいですか?
点てて飲むなら口あたりや余韻を、料理や菓子なら色、香り、ほろ苦さのバランスを見ます。用途に合わせると無理なく選べます。
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