2026年「抹茶不足」の真相:なぜ起きて、いつまで続くのか
監修:株式会社 脇本常香園(宇治茶製造卸・京都)
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こんにちは、ICHIZENです。最近、「抹茶が手に入りにくい」「価格が上がっている」と感じて、不安になった方も多いのではないでしょうか。
2026年の抹茶不足、いわゆる matcha shortage は、ひとつの原因だけで起きているわけではありません。結論からいうと、世界的な需要の伸びに対して、抹茶の栽培・加工・品質選別がすぐには増やせないことが重なっている状態です。
抹茶不足は、本当に起きているのでしょうか?
体感としての「不足」は、すでに多くの方に伝わっています。いつもの銘柄が欠品していたり、業務用の確保が難しくなったり、価格が以前より上がっていたりする場面がありますよね。
ただし、すべての抹茶が市場から消えている、という意味ではありません。特に影響を受けやすいのは、香り・色・うまみのバランスがよく、点てても製菓にも使いやすい品質帯です。
つまり「抹茶全体がゼロになる」というより、あなたが日々おいしく使いたい品質の抹茶ほど、選択肢が狭くなりやすい状況と考えると分かりやすいです。
なぜ2026年に抹茶不足が話題になっているのですか?
海外需要が、日常飲料として広がっています
抹茶は、かつて一部の茶道や和菓子の文脈で語られることが多い存在でした。今は海外でも、ラテ、スムージー、焼き菓子、カフェメニューとして日常的に使われています。
需要が増えること自体はうれしい変化です。けれど、飲料用として香りや色がきれいな抹茶を求める人が増えると、限られた品質帯に注文が集中しやすくなります。
茶葉は、急に増やせません
抹茶のもとになる碾茶は、被覆栽培で育てられ、摘採後に蒸し、乾燥し、葉脈や茎を取り除く工程を経て仕上げられます。詳しい流れは、抹茶ができるまででも紹介しています。
茶は工業製品のように、注文が増えたから翌月に同じ品質を倍にする、というわけにはいきません。畑、気候、摘採の時期、仕上げの技術が関わるため、供給は季節のリズムに左右されます。
加工の能力にも限りがあります
抹茶は、碾茶を細かく均一な粉にすることで、なめらかな口あたりと泡立ちやすさが生まれます。ICHIZENの抹茶は、京都・宇治の抹茶として、脇本常香園が選定・精製し、超微細で均一な粉末に機械製粉しています。
粉にすればすべて同じ、ではありません。粒子の細かさ、熱のかかり方、色や香りの保ち方によって、飲んだときの印象は大きく変わります。
いつまで続くのか、どう考えればよいですか?
正確に「何月に終わる」と言い切ることはできません。抹茶の供給は、茶の生育、収穫、仕上げ、保管、出荷の積み重ねで決まるためです。
短期的には、人気の品質帯で品薄が続いたり、入荷があってもすぐ売り切れたりすることがあります。中期的には、生産者や茶問屋が需要に合わせて調整していく可能性がありますが、品質を保ちながら増やすには時間が必要です。
あなたが家庭で楽しむなら、「必要な分を、状態よく使い切る」ことがいちばん現実的です。焦って大量に買うより、開封後の香りや色を守れる量を選ぶほうが、結果的においしく飲めます。
買うときに見るべきポイントは何ですか?
不足の時期ほど、価格だけで選ぶと失敗しやすくなります。高ければ必ず好みに合うわけでも、安ければ必ず悪いわけでもありません。
まずは、あなたの使い方を分けて考えてみてください。
- 薄茶として飲む:香り、うまみ、後味のきれいさを重視
- ラテにする:ミルクに負けない香りとほどよい渋みを重視
- お菓子に使う:色の出方、加熱後の風味、量とのバランスを重視
宇治抹茶について基本から知りたい方は、宇治抹茶とは何かもあわせて読んでみてください。産地名だけでなく、どのように選ばれ、どの用途に向くかを見ると、迷いが少なくなります。
不足の時期に避けたいこと
ひとつは、保管できない量を買い込むことです。抹茶は光、熱、湿気、においの影響を受けやすい粉末です。未開封でも置き場所が悪ければ、風味は少しずつ変わります。
もうひとつは、「色が濃い」「苦い」だけで品質を判断することです。よい抹茶は、鮮やかな色だけでなく、香り、うまみ、渋み、余韻のバランスで見たいものです。
はじめての方ほど、強い苦みを「本格的」と感じることがあるかもしれません。けれど、毎日続けやすい一碗には、やわらかなうまみと飲み終わりの軽さも大切です。
いま、抹茶とどう向き合うとよいのでしょうか
抹茶不足は、抹茶が世界でより親しまれるようになった結果でもあります。その一方で、茶畑や仕上げの現場には、すぐに増やせない時間と技術があります。
だからこそ、いま選ぶ一袋は、少し丁寧に見てあげてください。用途に合う品質を選び、開けたら早めに使い切り、香りの変化も含めて味わう。そんな付き合い方が、これからの抹茶を無理なく楽しむ助けになります。
よくある質問
抹茶不足のとき、家庭用は買いだめしたほうがいいですか?
大量の買いだめはおすすめしません。抹茶は光・熱・湿気・においで風味が変わりやすいため、使い切れる量を選び、開封後は早めに楽しむのが安心です。
抹茶不足で、料理用と飲用の違いは大きくなりますか?
不足時は、香りや色のよい品質帯ほど選択肢が少なくなることがあります。飲用は口あたりと余韻、料理用は色の出方や加熱後の風味を基準に選ぶとよいです。
なぜ抹茶はすぐに増産できないのですか?
抹茶は茶の生育、被覆栽培、摘採、碾茶加工、粉末化、選別を経て作られます。畑や気候、加工設備、品質管理が関わるため、需要増にすぐ対応しにくい素材です。
抹茶の代わりに粉末緑茶を使っても同じですか?
粉末緑茶と抹茶は原料や製法、味わいが異なります。ラテや菓子で代用できる場合もありますが、抹茶特有のうまみ、香り、泡立ちは同じにはなりません。
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